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詩のあれこれ90
1 ストロー咥える
カップにストローを突き刺し
ストローを咥えて、スイっと飲む
口内にプチプチ広がる炭酸の感触
咳き込むのを抑えて飲み切る
クールタイムを経て
またストローを咥えた。
2 手を差し伸べている
誰かが僕に手を差し伸べている
僕はその手をただ見るしかできない
僕はNOと相手に伝える
『手を掴めばいいじゃないかって?』
『相手の懇意を踏み躙るな?』
いやいやそれが難しいんだ
簡単に言うなよ
僕は手を差し伸べてもらうほど
まだ弱っていない
他の奴を助けてくれそれが一番いい
僕は後回しで結構だ。
ほらそれがいいだろ僕ってとってもいい奴だ。
3 捨てるなにを?
今ここで決めよう。
すぐに始めよう。
心の整理整頓をしよう。
プライドは捨てる。
ポリシーは捨てない。エゴは捨てない。
羞恥心は捨てない。嫉妬は捨てない。
まだ残っているけど今はここまで。
捨てるモノがプライドしかないのは
恥ずかしいなまた空いた時間に
やってみよう。捨てるモノは
あるだろうか?
4 星空を見ながら
今日は生憎の曇り空
夜の星空が全く見えない
いつもだったら帰りの道を
彩る光が消えている
夜は夜でも今日の夜は一段と
真っ暗だ懐中電灯を持ってきて正解だ
電池切れだけど。
5 耳鋭く
一段と二段と
耳の感覚が透き通っている
特に予兆はない
耳がギアをあげる音が
聞こえたような気がした
気のせいだ
幻聴だ
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