愚かな僕ら

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愚かな僕ら

 目覚めた僕らを照らした。  一筋の光僕はまた眠れない。  絶望の闇が襲いかかる。  発狂しそうになった僕らに優しく微笑む君。  そこに居るだけなのになぜだろう。  僕が僕であるために君が君であるために。  関係の無い僕らに  それでも夜に君は恥ずかしがりながら 僕らを微笑む。  またいつもの絶望が僕らを襲う 恐怖が苦痛が僕らを蝕む。  一滴の水滴が頬を通る。そこから見えたんだ。 君の顔が。泣いているんだ。  僕らは心配になるけどごめんね。 僕は、僕らは自分の事で一生懸命なんだよ。  僕らは泣いてる君を知っていた。 でも知っていながら見て見ぬ振りをする。  結局僕らは絶望に勝てはしないんだ。 どう足掻こうが奴らには勝てないと知った。  君の事をもう考える余裕が無くて  君の事を忘れてしまった。 そんな君は後ろから僕らを照らしてくれたんだよね。  大人になった今になって気がついた。 その時には君はもういない。 もう居ない。
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