★魔王の攻撃

1/2
前へ
/13ページ
次へ

★魔王の攻撃

「これが、勇者の気配か」  燃え盛る森を突っ切り、前に進む。  体の周りには水の魔法で防御をかけているので、熱さは感じなかった。焼け落ちてくる枝などは彼に届く前に水の防御膜で弾かれる。  ユキトは火に包まれた森の中をゆっくりと歩いた。 「あそこか」  3メートルほどの高さの氷の壁が見えて、妙な気配がそこから漂ってきていた。 「一気に片付けようか」  ユキトは手の平を氷の壁に向けた。 「グレイトファイア!」  螺旋状に伸びた炎の筋が一気に氷の壁を砕いた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加