終話 選択

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 パン屋の店主は落ち込んでいる。 「ああ、バイトでも社員でも良い、何かツテはないかね」 「残念ながら、持ち合わせて居ません」  頭を抱えるパン屋の店主はうずくまる。悪いけどミミアーデ様の方が、よっぽど重要に思えてきた。  ミミアーデ様の屋敷の一室をあてがわれ、ボロの自宅に感謝する。引っ越しだ、大家さんに引っ越しを伝え、様々な解約を済ませて、片付けつつ、ミミアーデ様のお話し相手となるのだった。  執事も知恵こそ武器かも知れない、財力で解決出来ない問題など山ほどある。しかし前金で50番プルーフ振り込まれた時は目を丸くした。  なんでも毎月ミミアーデ様から1%振り込まれるのか、執事はその自費で支えなくてはならないようだ。  使用人も1%振り込まれると、明かしてくれた。生活苦から解放された。 僕は脇役Aだ。
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