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先輩執事の事実は、僕がお金に苦しんだ30年を、ひっくり返すチャンスであり、受け取り続けるには、気に入られ続けなきゃならない、執事として信用がた落ちだろう。
夢にまで願ってた大金。99番プルーフ。99番の物まで、ほぼ自由に買えると言うとてつもない財力なのだ、1から10番までは1桁づつ上がっていくが11番は100桁、12番は1000桁。
番号が増えるたび、桁では表せなくなる。ほとんど減らないお金になる。
つまりミミアーデ様の執事になれば、成り上がりも良いところだった。動揺する心、そして決断は待ってはくれない。
パン屋のまま平凡に暮らすのか、それともミミアーデ様に仕えるのか、お金の話を聞いて、ますますミミアーデ様のお力になりたい、財力ではなくグループとして。
ミミアーデ様の所に戻ると、ミミアーデ様は焦らされて、不安そうだった。
「なんじゃ、どうした?」
先輩執事が。
「今後の話を、していたのです」
僕の番だ。
「はい、ミミアーデ様。僕はパン屋を辞めて、貴女様の執事になります。どうかよろしくお願いいたします」
ミミアーデ様が、満面の笑みを浮かべると。
「うむ。私は嬉しいぞ、さあ近くに寄れ」
「はい」
ミミアーデ様は僕の腕をさすっていた、ちょっとこそばゆい。契約書に目を通しサインする。
そしてミミアーデ様の事は、守秘義務となるのだ。後に、パン屋の辞表を作成し、自己都合退職を、10年勤めたパン屋の店主に夜遅く持っていき、パン屋の店主は手紙を読むと残念そうに。
「脇役A君。君が居てくれたから店は大きくなり、支店まで構えられたんだ、それが自己都合退職かね」
「はい。一身上の理由でして」
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