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中話 ささやかな夕食
使用人の料理と主人の料理が並び、使用人の1名が主人ミミアーデ様が信仰している、魔法教アッシュドレグゾディアの詞を読み上げ最後の句。
「邪悪と神聖を持ち、魔導に生まれし、灰の子よ」
聞き慣れた具合で、ミミアーデ様が。
「いただきます」
使用人が続き僕も続く、食事が始まると気だるそうだった、ミミアーデ様が目を輝かせる。
「おお!! ステーキじゃぞ」
「こちらは8星ステーキ、ブリーダーによって飼われたモンスター、バッファローが厳選した飼料によって、8星ランクの味になるのです」
「ふむ、ふむ」
僕の食事はミミアーデ様が、町の事を聞きたがるので、待たなくてはならない、ミミアーデ様は8星ステーキにかぶり付き、ほどけ切るような、柔らかさの切り分けた1枚を食べる。ミミアーデ様は。
「んー、なんとも味わい深い。こちらのスープじゃが」
「こちらは7星スープです、魚介のダシに、香草であるアストロハーブを浮かせた、一品です」
ミミアーデ様が少量口に含むと置き。
「体が喜ぶ、優しい味じゃな!!」
「恐縮です」
先輩にあたる執事は、目をギョっとさせて、様子を伺っている。ミミアーデ様が。
「そうだ、前菜のサラダを、忘れておったな。こちらは」
「はい。6星サラダにごさいます。アストロハーブを中心とした、軽めの葉野菜をいただきます、そちらのドレッシングをおかけ下さい」
ミミアーデ様は、アストロハーブを気に入ったらしく先に食べてしまう、ミミアーデ様は小柄なため、食も少なく完食はしないため、半分小分けしているのだ。熟練お抱えコックの配慮であろう、さすが先輩方。
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