中話 ささやかな夕食

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 コックが僕の肩を小突くと 「脇役A君。君が来てから、ミミアーデ様は元気になってきている。私の腕じゃ8星ではないからね、この残った料理は参考にするよ、うん」  僕はコックの提案に。 「えっと。実は僕も高級過ぎて買えません、食べてみたいんですよ。一口で良いですから」  使用人が。 「私達だって食べたいわよ、ステーキやわらかそう」  僕は思案する。 「と言うことで、ここはひとつ、みんなで分けたらどうかな。残すのも勿体無いし」  僕がまとめると、先輩執事も納得し、分ける。そして、余さずいただく。レムの大地には貴族階級がある、財力はピンキリあるが、ただ貴族になれば、税収を貰える訳ではなく、所有してる土地からお金を得ている。  つまりいくつかの物件と土地を貸しているのだ、強いハンターが貴族街の土地に住めば、手持ちの1%を宿代として納める契約になっている。  住まわせるかどうかは、その貴族なりの見立てで選ぶ、住みたい人々と合意すれば屋敷を貸して貰える。  ミミアーデ様は腕利きのハンターに、土地を提供してるから、お金はある。ただし、レムの大地は、強さと財力が、紐付けられているから、弱肉強食なのは変わらない。  力が無かったら町すら維持出来ない、しかも崩壊と再生を繰り返すのだ。魔物は資金の塊だけど、僕は倒す力を持ってない、こうして食べ終えると、先輩執事が。 「脇役A君、明日は結果発表だからね」 「解りました、先輩執事さん」  使用人、コック、先輩執事がたわいない話をして俺は自宅に戻る。そして静かな住民区にある、自宅の家賃は1月4万プルーフの部屋で、スーツとかの使った衣類を魔導全自動洗濯機に洗剤を入れて、魔力を込める。フタを閉めて、シャワールームへ入る。  魔動温水器に魔力を込めて温度を調整、体を洗い出ると、乾燥した衣類を取り出して、魔動アイロンでシワを伸ばす。
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