エピローグ

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エピローグ

全身にひやりと伝わってくる床の冷たさで俺は目が覚めた したたかに身体を打ち付けて気を失っていたらしい 永い夢を見ていたみたいだ 俺は、打撲の痛みに耐えながらゆっくりと身体を起こした 幸いどこも折れていない。 もしかしたら、あばらにヒビが入っているかもしれないが。 俺は足を引きずりながら、琴子を探した ここは、フォーエバーハピネスに入った人が眠る場所だ 琴子は家族とともに眠りに入ったと聞いた フォーエバーハピネスには重大な欠陥がある 外れくじをひいた人は 200年後、目覚めることが出来ないかもしれない もし目覚めても、以前の記憶を失っていたり、 元の人格を保っていない場合がある その他にも予測不可能なアクシデントも起こる可能性もあった 政府は出来るだけ多くの人をフォーエバーハピネスで眠らせようとした その理由は、はっきりとは語られない ただ、人類のためだということだ
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