四日目

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四日目

 今日も上履きはなかった。  教科書もリュックもないと何のために学校に行っているのか分からなくなってくる。  あれから教室に戻って気が付いたけど、燃やされたのはリュックと教科書だけじゃなかった。  ノート、ファイルはもちろん、着ていた服も燃やされていた。  だから昨日は残りの授業は体操服で受けて、体操服で家に帰った。  私は惨めだ。  みんなどうしてこんなことができるんだろう。私は人の嫌がることはできない。やるのももちろん、見るだけで心が痛む。わからない。人にやれと言われたからと言ってもどうしてここまでできるのか。  悪口はさらにエスカレートしていた。 「なあ、お前何のために生きてんの」 「白土が死んだら世の中が少しは綺麗になるかな」  声というのは不思議なもので聞かないようにしようとしても聞いてしまう。  もう限界かな。  そんなことを思いながら過ごした。  移動教室で教室を出ようとしたら、転んだ。  足を引っかけられたようだ。  後ろからは嘲笑が聞こえてくる。  振り返って見るのが怖かったので急いで立ち上がって教室を出た。  後ろからずっと笑い声が聞こえてくるような気がした。  
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