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鳥と幼児
この世界に生まれてこのかた死を知らぬ鳥が居た。
この鳥は生まれてすぐ幼い人間の飼い主に手厚く可愛がられていた。
鳥は長い間飼い主と幸せに暮らしたがそれから何十年も経ったある日、飼い主が眠りから覚めないことに気づく。
毎日欠かさず交わしていた挨拶はおろか餌もやらなくなって眠りこけている飼い主に鳥は大いに怒りを覚えた。
それでもまた飼い主が目覚めてまた自分のことを可愛がってくれるだろうと期待していたが、しばらくして飼い主の姿が見えなくなったので鳥はもう縁を切ってやろうと怒りにまかせて何処となく飛び去って行った。
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