鳥と病人

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鳥と病人

 鳥はまた水と餌を求めて人間の街をさ迷っていると、今度はずっと床に就いている人間から呼び止められ水と餌を与えられたのでこの人間と暮らすことにした。  鳥は水と餌を与えられてやさしい声をかけられたが、新しい飼い主は数ヶ月も立たぬうちにまた動かなくなった飼い主を見ていよいよ怒り、人間とはなんと薄情な生き物だと散々に努罵してとうとう人間の街から飛び去って行ったのである。
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