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松下佳樹騎手
競馬学校では1番評価が高かった
西川厩舎でデビューし一年目は13勝
同期の吉永勝志に遅れをとっていた
調整ルーム内で専門誌を少し悲しげにみていたとき
柴山騎手
「松下くんもう少し丁寧に乗った方が良い
勝てなくて焦っているのはわかるが
人の気持ちは馬にも伝わる
逆にどっしり構えて乗った方が良い」
柴山騎手
美浦のリーディング騎手でG1は17勝
特別模範騎手賞を受賞した名手である
いつも納得のいく騎乗をして、玄人に好まれた
対して松下騎手は生まれながらの勝負勘で
人気薄を勝たせた事もあるが
逆に人気馬を飛ばすことも少なくなかった
それゆえに買い時が分からず、人気を買えば詰まり
人気薄の時はいらない時に3着にくる、
嫌われもんだった
松下騎手は思った確かにそうだ
とはいえど松下にも考えはある
ただでさえ少ない騎乗数で勝ちを狙わないのは勝負師としてどうなんだ、松下はあろうことが大先輩に言い返してしまった、柴山騎手は呆れた顔をしてこう言った「勝ち方を知らんのだよ君は」柴山騎手にこう言われると、松下は何にも言い返せなかった、だって関東で1番勝ち方を知ってる騎手なんだもの
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