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一瞬とは
「ねー太郎君、生まれ変わったら、何の動物になりたい?」みっ君だった。
「動物?う~ん、まやー(猫)かな。暇そうだし。毎日のんびりしてるし。」
「僕は猿がいいな。日光猿軍団に入って人気者になりたいから。」
「みっ君らしいや」
その日ボクらはいつも通り学校に向かっていた。
その時、ランドセルからまやは顔を出した。それを見つけたみっ君の声にビックリして飛び出し、まやを追っかけたボクは…通りがかった車に轢かれてしまったんだ。小学生の頃だ。
一瞬は船乗りだ。パイロットだ。
その瞬間に違う運命の舵を切り始める。そしてその瞬間を永遠に忘れられなくなる。
だから一瞬は永遠というのだ。
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