因縁

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因縁

お爺さんは、日記が趣味のようだ。ボクはいたずら心で開けてしまった。 10冊以上もあるノート。最初のノートは『心』のスタートだ。なぜ行動したのかその時の心理がわかる。そして…ボクはお爺さんの秘密を知った。 『写真家 高梨勇作さん死亡事故起こす…15日、7時半頃 少年(金城太郎君)と接触。その後死亡が確認された』 ボクは愕然として手が震えた。 まやが言うには、お爺さんが来る度に『ごめんね』ばかりだった。でも今は…『良かったね。太郎に感謝だ。』と…言ってると。 その意味をようやく理解した。 ボクは金属バットを振り回しながら暴れた。 「次郎!どうしたんだ?」騒音に気づいたお爺さんは慌ててやって来た。 ボクとお爺さんは…一緒目が合った。人生には幾つかの曲がり角がある。今のこの一瞬がその時だ。 ボクはバットを握る手を強く握りしめた…。ボクは…感情のままに
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