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自分は彼にとって一番の邪魔者だろう。最悪な存在だと言っても過言ではない。彼の中にある醜い部分を集めて形成されたのが僕なのだから、話しかけた所で僕はいつも彼の弱味を握ることしかできない。彼を笑わせることだって、楽しませることだって。何もしてあげられない。そしていつか、僕は孤独になって終わる。
あと何回、彼は僕を見てくれるだろうか。何回、僕は彼に声をかけられるのだろう。
無意味という三文字が頭に浮かんだ時、怖くなって僕は勢いよくドアを開けた。
その先に広がっていたのは余計な物一つない、綺麗な一人部屋だった。
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