詩のあれこれ95

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詩のあれこれ95

1 グルグル行ったり来たり 毎日グルグル 辺りを周って気晴らししている まわりは変わらず いつものまんま 変わったことは 特に起こらない たまーにだけど いつもいた人が 消えている その人を最後に見た日 は覚えていない 2 何かに触る 触れた 触れた 服に触れた 触れた 触れた 肌に触れた 触れた 触れた 手に触れた 触れて 触れて 体を覆った 体は予想に反して心地よかった 3 くたびれた目 会う人みんな 目がくたびれている 目元だけ見えている格好だから 何故かそう感じてしまう 昨日偶然鏡を見たら 僕も目がくたびれていた 死んでいるような目だったな 4 浮かばなかった 良いアイデアは浮かばなかった 仕方なく用意していた代替案 で作品のコアを補完する とても不安定で見た目が悪い いつ倒れてもおかしくない 倒れたらどうしようか 不安を浮かべてしまう もう1時間考えてみよう 良いアイデアが浮かぶのを神に願うしかない 5 席に座ったり、立ったり 席に座り また立ったり 繰り返している ムズムズ体を渦巻く得体の知らない 何かがコツコツと 階段を上がるように襲う また席に座り席を立つ この衝動はいつ止まるのだろう 席に座りまたまた席を立った
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