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不思議な子
前回の彼女ができる前、
とあるサークルに入った。
女性が安心出来るサークル作りを目指してます。
その言葉が気に入り、入会してみた。
女性管理人さんの顔写真を見てみると
かなりのご年配…
(こりゃ下手なシモネタ振ったら退会させられるな…)
そんな心配もよそをに板の上では、
和気あいあいとしていた。
とおるさん!今度、天王寺でオフあるけどくる?
(あ!そこ、こないだ行ったトコよ)
店の場所やシステムを伝え、
参加することにした。
当日、遅れて到着し板に
(幹事の名前教えてください!)
と、書くも返事がない…
しばらく待つと、一人の女性が
てってってーと小走りにやってきた
コッチコッチ!とおいらを呼ぶ。
周りにも人がいる中、私を呼ぶ。
後ろを振り返り、
(ん?おいら?)
なぜその他大勢の中で見つけれたんだ?と思うも
早速メンバーと顔合わせ。
自己紹介が終え、タバコを指定の場所でふかしていると、
先程の彼女、管理人がブチかます
とおるちゃんって、よくオフ来てるん?
(と…とおるちゃーん?板でもそんな風に呼んでた?この子…天然なのか?)
おいらの風貌は少しイカツイ、
故にファーストタッチは皆が警戒?
するのに、まるで子供のような笑顔で話しかけてくる。
(貴女が管理人さんなんや!
写真チラッとみたのだが、あの人はお母さんやったんやね)
他愛のない会話をして、席に戻ると
ハッピーバースディソングを皆が歌ってる。
(しまった、出遅れた!)
慌てて手拍子をすると…
ちゃうちゃう、とおるちゃんのやで!
管理人のひろこちゃんが笑いながらケーキを持ってくる…
誕生日は数日前だった。
初めてのオフなのにまだ素性も分からないおいらに…
全身の毛穴から涙が出そうだった。
居場所をすぐに彷徨う、
おいらを温かく迎え入れてくれた。
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