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俺はすぐに入院することになった。
あの部屋は、春孝以外にも俺のことを心配してくれていた友人たちが集まって掃除してくれたらしい。
俺は泣きながら、お見舞いに来てくれた一人一人にお礼を言った。
みんなに囲まれて、俺は思った。
あのとき穂香が願ってくれてよかった、生きることにしてよかった、と。
穂香、さっそく君に伝えたいことが、山ほどできたよ。
「なにか必要なものがあったら遠慮なく言えよ。持ってくるからな」
何度目かのお見舞いの時、春孝がそう言ってくれたので、俺はお言葉に甘えることにした。
「日記帳を一冊、買ってきてくれないか?」
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