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語り部は思う
振り返る程にかつての自分の未熟さを痛感する。
でもだからこそ、今があるとわかるんだ。
運命、宿命、それが決まった道だとしても、その瞬間を生きてる者にとってはそんな事は関係ない。
多くの悲しみも、憎しみも、怒りも、喜びも、嬉しさも、楽しさも、等しく月日の一部となって収束していく。
束ねられた思いは折り重なっていく、託されながら強くなっていく、そういう繰り返しを延々と繰り返す。
だから、恥ずかしいとは思わないんだ。在りし日の事も懐かしむ、良いも悪いも私の一部、私が生きてきた証だから。
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