二回目の金曜日・2

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「これなら俺の顔を見なくて済むだろ?」  そんな問題じゃなくて、と喉まで出かかった言葉はしかし甘い啼き声にしかならない。カリカリと爪の先で先端を弄られると、強烈なまでの快感が全身を駆け抜けた。一切触れられていない脚の間までもが反応を示し、それがまた晴香の羞恥を煽る。 「あッ、ふ、……」  知らず擦り合わせていた太股に葛城が手を伸ばす。軽く肌を撫でながら脚の間を割り開き、そのまま付け根へと動いて行く。 「あッ!?」  下着越しに秘所を掌で覆われ、そして軽く揺すられる。それと同時に内側に折り込んだ親指で花芯をグ、と押され晴香は背中を反らせた。 「よく濡れてる」  耳元で囁かれ、さらなる羞恥に晴香はイヤイヤと首を横に振る。止めて欲しいわけではないけれど、少しだけ待ってください、それかせめて手加減を、と訴えたいがそれもままならない。口を開こうとすれば出るのは喘ぐ声だけだ。それが恥ずかしくて唇を噛むと当然言葉は出せず、晴香の願いはどうしたって葛城に伝わらない。  いやでもこれ絶対先輩わかってやってる……! そう確信して首を横に動かすと葛城の視線とかち合った。ニヤリと笑う葛城の姿にやっぱりそうじゃん、と晴香は羞恥を怒りにすり替える。その勢いでどうにか制止の声を上げようとすれば、それを見計らったかの様に葛城の指が下着をずり動かし中へと入ってきた。  指先に蜜を纏わせ花弁をぐちゅぐちゅと掻き乱すと、それに合わせて晴香の声も断続的に上がる。胸と秘所、感じる場所を二カ所同時に責められては晴香に為す術などあるはずもない。肌を赤く染め、それでもなんとか快楽に押し流されるのを最後の一歩で耐えようとすると、ダメ押しとばかりに葛城の指が花弁を開き奥へと入ってきた。 「ぃッ……ああああっっ!!」 「中指だけならだいぶすんなり入るようになったな」 「ゃ、あ……っ、せんぱい、これ……むり……ッ!」 「ここをほぐしておかないと先に進めないだろ。ってか気持ちいいのを我慢するな、そのまま素直に感じてろ」 「だ……ってぇ……」 「ほら、もう一本入れるぞ」  中指に添う様にして人差し指が増え、さらに晴香のナカを掻き混ぜる。それと同時に胸の先もキュっと摘ままれ捏ね回されると、晴香は一際大きく啼き声を上げた。 「いっしょ、やッ、だめ、せんぱッ……あッ、ふ、んッ……んんッ!!」 「だから我慢するなって。声も出せ……そうじゃないとちゃんと気持ちよくなれなくて、結局お前が辛くなるだけだ」  そう言われた所で即座に分かりましたと答えられるはずもない。強すぎる快楽に晴香は目の端から涙を零す。葛城はそれを舐め取るとそのまま晴香の唇を塞いだ。  背中から抱き締められた状態で腔内を舌で、胸と秘所をそれぞれ指で、と三カ所一気に責められる。あげく脚まで絡め取られており、先程と同じく快感を逃す術を封じられ晴香は一気に高みに押し上げられた。下腹部に力が入り、秘所が何度も葛城の指を締め付ける。その反応で晴香が達したのは分かっているだろうに、それでも葛城の指も舌も動きを止めない。それにより晴香はいつまでたっても快楽の頂点から降りられず、ただひたすら葛城の腕の中で震える事しかできなかった。
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