二回目の金曜日・3

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「でも、とてもすごくやさしくて……お、お気遣いの人、で、……なので、先輩は、えらいです、し」  晴香は少しの間視線を彷徨わせるが、ん、と一度息を詰めて覚悟を決めるとゆっくりと言葉を続ける。 「わたしのはじめての人が、先輩で、ほんとうに嬉しいです」  ふわりと笑う晴香の唇に葛城の唇が重なる。上唇と下唇をそれぞれ食まれ、舌も吸い出されては軽く歯を立てられる。その刺激に身体の奥からジワリと蜜が溢れたのか抽挿が速くなり、晴香は口付けを交わしたままくぐもった喘ぎを漏らす。 「俺もお前が貰えて本当に嬉しいよ」  ありがとう、と官能に満ちた声を耳から流し込まれると肌がざわめき、それによりまた蜜が溢れる。 「ナカで感じるのはまだ無理だろうから、コッチで気持ちよくしてやるな」 「ぇ……んァッ!?」  葛城は晴香の両足を大きく広げる。抽挿を繰り返し、蜜で濡れてテラテラと光る花心を親指の腹でぐ、と押した。 「ああッ! あっ、んッ、やっ、く……ッ、ふ……ぁんんッ!!」  指で押し込んだかと思えばゆるゆると左右に揺らし、円を描くようにクルリと回してみたりと、これまで何度も絶頂に押しやられた動きで責め立てられる。晴香は背中を反らし、それどころか腰まで浮かせて身体を震わせた。胎内もギュウギュウと葛城の熱を締め付け、その熱さに腹の中から全身に伝わり汗が吹き出る。 「うぁ……すげ……締まる……クソッ……!」  葛城は奥歯を噛み締めながら襲い来る快感に耐え、それでも晴香を責める手を止めない。それどころかさらに責め立てようとする。  花心を自らの昂りに押しつけるように指を動かし、スリスリと擦り合わせながらもう片方の手を胸へと伸ばす。可哀相なくらいに固く尖った先端を摘まみ捏ねると、晴香は高く啼きながら葛城の手を掴んだ。 「やッ、せんぱい、ッ、そ、れぇ……だめ、で……あっ、あああッ!!」  胎内を抉られる痛みと苦しみは外側から与えられる快楽と混ざり合い、最早どこで感じているのかも分からない。ナカで感じる葛城の熱さえ気持ちよく、締め付ける度にその形を感じ、改めて葛城と繋がっているのだと頭と身体で理解する。 「晴香……気持ちいいか?」  恥じらう余裕はすでに無い。晴香は涙を零しながらコクコクと頷く。その素直な反応に葛城は獰猛な笑みを抑えきれず、それでも乱暴にだけはしないようにと優しい手付きのまま晴香を高みまで追い込んだ。 「あッ、あッ、ふ、……あああーッ!!」  胎内を満たされたままの絶頂はこれまでの比ではない。目を閉じているのか開いているのかも分からず、しかしチカチカと星が散る。身体は熱で壊れてしまったのかと思うほど熱く動かない。このまま死ぬのではないかと、本気でそんな心配をしてしまうがふとした瞬間、今度は逆に全身から力が抜けて崩れ落ちる。
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