恋人との甘い時間

6/6

71人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「アッ…! ンッ…! ハァハァ……! じっ、焦らすなよ……! 早く…――!」  一希は乱れた吐息で怒った。もう彼の事を待てない様子だった。司はそんなことを知りながらも、時間をかけてじっくり焦らせた。脚にキスをして、ゆっくり舌で舐めた。そして、今度は右側太ももにキスするとワザと噛んで見せた。そんな風に焦らされると一希はビクッと反応しながらも吐息を乱れさせた。  しまいには顔を両手で覆うと、体を熱くさせながら快感に耐えてる様子を見せた。司はその反応が面白くてクスッと笑うと、彼が泣いて欲しがるまで、わざと時間をかけて焦らし続けた。 「もっ…やだっ……! こんなの…――! 司は俺のこと抱きたくないのかよ……!?」  焦らされることに我慢出来なくなると、泣きながら文句を言ってきた。すると彼の唇をキスで塞ぐとそのまま手で彼の熱い場所に触れた。 「ンンッ……!」  いきなりキスされると瞳を閉じた。司は彼の唇を奪いながら手を器用に動かした。そして、長い指先が中へと入って来ると一希は身体中をゾクゾクさせながら感じた声を出した。 「アアッ…! ンッ…! やっ、そこ……!」 「熱いなお前の中、火傷しそうだ。どうだ一希、これが欲しかったんだろ?」  厭らしい声で彼の耳もとで悪戯に囁いた。一希は、体中をゾクゾクさせながら中を指先でかき混ぜられる快感に、口元からヨダレを垂らしながら悶えた。 「やっ…! ちがっ、そんな…――!」 「んー? 何が違うんだ? ここをこんなに熱くさせて、お前が欲しいのはこれだったんだろ?」  司はエロい顔でそう言ってきた。快感に登り詰めると、口からヨダレを垂らしながらも怒った。 「っ、ばかぁ…! このエロ魔神! そんなこと俺に言わせるなよ…――!」  そう言って一希は怒ると、顔は涙でクシャクシャだった。泣きながら無邪気に欲しがられると司は彼に可愛いと一言呟いた。そして、そのまま彼の脚を両手で持ち上げると挿入る姿勢でキスをしてきた。 「――参ったね。そんな風に欲しがられると俺も我慢出来そうにもないな。今日は朝まで寝かさないから、覚悟しておけよ?」 「ンンッ…! イッ…ッハ……!」  その瞬間、彼の中に司が強引に入ってきた。一希は不意討ちをくらったような声で悶えると、シーツをグッと掴んで唇を噛み締めた。彼の中に入っていくとそのまま前後に腰を動かして突き上げた。一希は体中をゾクゾクさせながら悶えると、感じた声で乱れた姿を曝けだした。  彼の重たい体が上にのしかかると、一希は無意識に名前を呼んだ。そして、泣きながら切なく求めると、背中に爪をたてた。肌が1つに重なるとベッドは音を軋ませながら2人の愛を激しく燃え上がらせた。一希は、大好きな彼の腕の中で深い愛に溺れた――。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

71人が本棚に入れています
本棚に追加