小学六年生

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小学六年生

*  陽光くんへ  お元気ですか。  わたしは、東京から来た転校生は物珍しいという扱いを受けているようです。  東京でのことをよく質問されました。  あまり、答えられないけれど。  でも、今はほとんどみんな、わたしのことを受け入れてくれました。  新しい土地で、新しい仲間ができてきました。  東京にいたころと変わらず、充実しています。  陽光くんは、生活に変わりはないですか。  それでは、お身体大切にお過ごしください。  果恋より * *  果恋さんへ  お手紙ありがとう。  果恋さんが、新しい土地に溶け込むことができて、本当に良かったです。  充実しているようで安心しました。  僕は、現在はあまり充実していません。  そのため、中学校は私立の男子校に通いたいと考えています。  ストイックに勉強がしたいです。 (ちょっと、カッコつけてみました。)  実験設備が整っている学校が理想です。  それでは、お元気でいてください。  陽光より *  陽光は、果恋が心配するかもしれないと思い、いじめられているという本当の理由は告げず、ストイックに勉強がしたいからだと手紙に書いた。  そんな手紙のやり取りを交わしつつ、時間は流れるような早さで過ぎ去っていく。  そして、小学六年生が終わる頃、陽光は中学・高校一貫の男子校に合格し、クラスメイトのいじめから解放されることとなった。
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