前話 火炎祭前夜

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 作業場にたどり着く、さて、材料は揃った。一番のネックは木材だ。  角材が目立つ、松明と言えば枝の様に丸い棒、アルバイトは木材を手頃なサイズに切って、角を落として松明を作って居たがこれでは、朝までに間に合わないと判断。 「みんな、木材の角はそのままで良い、とにかく間に合う事が優先だ」  この国の松明は僕流だが、角材に布を当てロープで縛って油に浸す。僕もそれを手伝う間に合ってくれ、作業に熱中したら時を忘れて作業に没頭する。  角材のお陰で、棒を作るスピードは早くなり次々と出来上がる。間に合ってくれ。僕は木材が間に合わないので、角棒を作る為にノコギリを走らせる。  木材切りに10名を当てた、頼む間に合ってくれ、材料が合っていれば、切らす頃には完成するはずだ。  祈る暇すらなく、ひたすら角棒にしていく。力の限りノコギリで木材を切り分けていく、角棒が松明に変わっていく。  アルバイト達に感謝する、君たちが居なければ、1人では到底満足な数にはならなかっただろう。  僕はひたすら木材をノコギリで切っていく。
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