終話 火炎祭当日

2/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
 みなは何故か平伏するように、膝を付く。大臣が。 「あ、あれは幻の炎竜様じゃ」  大臣は言葉を失う。その炎竜は、ゆったりと向かってくる。国王は立っており。 「あれが炎竜様か!! 光栄!!」  僕は膝まづきながらも、ずっと炎竜を見ていた、ただの竜ではなく、胴長竜と言うもので、一応図体より小さな翼があり、不思議な動きで、空をくねるように這いずる動きで、ついに、木組みの大火炎の上空で、ずっとくねらせながら、回って居るのだ。危害が無いと知ると、町の人は願いを書いて投じる。 「今年は凄い、まさか幻炎竜様に会えるなんて」  国王は。 「家臣、兵士よ、あれが100年に1度現れると言われてる、幻の炎竜様だ、素晴らしい踊りじゃ!!」  大臣は。 「誠に、ありがたい体験ですな!!」  あれが100年に1度現れる、幻の炎竜様か。もし間に合わなければ、拝む事さえ叶わなかっただろう、まさに光栄の極み。  町人は炎竜の舞いに魅了され、晴れた青空に赤が映える。燃え盛る鱗を持ち、うねる美しい幻炎竜を見つめてる。  まさに幻のような宝物。  幻炎竜はその日夜になっても、燃え盛る鱗で太陽のごとき、灯火を放つのだった。  次の日、王様から1000万プルーフを受け取り、アルバイト達に給料を支払い、解散する。竜が舞ってたであろう、空を見上げ、日常に紛れてく。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加