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みなは何故か平伏するように、膝を付く。大臣が。
「あ、あれは幻の炎竜様じゃ」
大臣は言葉を失う。その炎竜は、ゆったりと向かってくる。国王は立っており。
「あれが炎竜様か!! 光栄!!」
僕は膝まづきながらも、ずっと炎竜を見ていた、ただの竜ではなく、胴長竜と言うもので、一応図体より小さな翼があり、不思議な動きで、空をくねるように這いずる動きで、ついに、木組みの大火炎の上空で、ずっとくねらせながら、回って居るのだ。危害が無いと知ると、町の人は願いを書いて投じる。
「今年は凄い、まさか幻炎竜様に会えるなんて」
国王は。
「家臣、兵士よ、あれが100年に1度現れると言われてる、幻の炎竜様だ、素晴らしい踊りじゃ!!」
大臣は。
「誠に、ありがたい体験ですな!!」
あれが100年に1度現れる、幻の炎竜様か。もし間に合わなければ、拝む事さえ叶わなかっただろう、まさに光栄の極み。
町人は炎竜の舞いに魅了され、晴れた青空に赤が映える。燃え盛る鱗を持ち、うねる美しい幻炎竜を見つめてる。
まさに幻のような宝物。
幻炎竜はその日夜になっても、燃え盛る鱗で太陽のごとき、灯火を放つのだった。
次の日、王様から1000万プルーフを受け取り、アルバイト達に給料を支払い、解散する。竜が舞ってたであろう、空を見上げ、日常に紛れてく。
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