あれ日本が舞台なのね。

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あれ日本が舞台なのね。

 登場人物の容姿や名前、物語の舞台となる街並みから勝手にヨーロッパかファンタジーが舞台だと思っていたので非常に驚き震えている。  もちろん良い意味でね。  人物の顔と名前すら一致しないけど、顔立ちやカラーリングから「あ、この子がチノでこの子がココアなんだな」くらいはだいたいわかる。  やっぱり愛される作品って一見ぶっ飛んでいるようで、どこかで現実世界とリンクしてるんだなーと。  個人的にはあまり好きではないが異世界転生とかも現実世界の人間がゲームライクにあっち行ってるってだけで現地に始まり現地に終わるハイファンタジーより断然人気があるし。  その前に流行った能力バトルやデスゲームもぶっ飛んでるけど舞台はこの地球だし。  そこで、俺はプロットだけは必ず紙媒体で作るんだけど、いっぱい資料を集めて知識武装したはいいけど……こんな遠い未来の話なんかもうSFやのうてファンタジーやんけ! と、思わず破り捨てた。  やっぱ今愛される作品ってどこか現実とリンクしてんだよ絶対に。  だからそこは一応守っておきたいし、物語は多様であるべきだとも思う。そして、このWebという媒体は多様性の一番端っこだとも思う。  決してマイナスな意味ではなく、能力バトルもデスゲームも異世界転生も、どのブームもWebから始まっているってこと。  そしてその多様性の最先端で活動している者が多様性を欠いてしまった時にコンテンツは停滞期に入るし、今がその停滞期だと勝手に思っている。  まあ、つまり次のブームって言うと大袈裟だけど、勝負に出るなら今かな――と。
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