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朝、目が覚めて横見たらあった。
魂写棒が!!!!
「とうさん!!アルマタクトきた!!」
「湊都、パパと呼んでくれ!!って、魂写棒!?」
「え、本当!?湊都」
父さんと母さんはびっくりした顔のまま固まった。
「早くないか!?昨日そんな話したけども!冗談で言ったつもりが........ってか普通は自分で呼び出して顕現させるはずなのに」
「まぁまぁ、顕現したならしたでいいじゃん。どんな過程であれ顕現が早いに越したことはないよ。他の子よりも早くから教えれるから有利だし?」
「だが、まだ湊都は5歳だぞ!?魂写棒なんて危ないし、何かあってからでは遅いんだ!」
「貴方は僕達の湊都が信じられないの!?湊都なら大丈夫だよ!!」
「お前はいつも楽観的だが.........」
父さんと母さんが揉め始めた。
俺としては母さん派なんだよな。早めに力をつけて他と差をつけたい。
Ωは襲われ易い(?)から何かあったとき用に力が欲しい。
俺の魂写棒の能力はなんだろうな?
希望としては攻撃系がいい!
かっこよくねぇか?こう、ズバズバっとやったり、炎を纏わせて闘ったり。
........なんか俺の想像力乏しいな。
チラリと見ると母さんと父さんはまだ言い合っている。
しかしいつの間にか俺の魂写棒の話じゃなくてお互いのいい所を言い合っていた。
本当に何やってるんだ??
「僕は貴方が強くてかっこいいことを知ってるよ!」
「俺だってお前のことをよく理解しているぞ!」
「すとーっぷ!!!」
「「!?」」
「おれ、アルマタクトのくんれんしたい!!」
「!!やっぱりね。湊都ならそう言うと思ってたよ」
「だが、湊都っ」
「ちゃんと父さんの言うこと聞くよ!お願い!!」
「う~っ」
こうなったら最終手段!!
「ダメ?パパ.......」
「グハッ........いいっ」
上目遣いで瞳をうるうるさせてのパパ呼び。俺は自分の容姿が不本意ながら可愛いというのをわかっている。本当はこういうのは嫌だが、利用できるものは利用してやる!
俺の口撃を受けた父さんは鼻を抑えて悶えていた。
効果アリだな!
だが父さん気づいてくれ、母さんがすっごい冷たい目で見てるぞ!
「オホン.........湊都、ちゃんと俺の言うことを聞いて訓練できるか?」
「できる!信じて!!」
「.......わかった。だが、俺は厳しいぞ」
厳しい?
望むところだ!!
俺は第2の人生をエンジョイする為に頑張るぜ!
はぁ~無双したい。
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