わんわん探偵団 第二章

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お嫁さん役を演じていた和辻警部が言った。 「良し、君達は合格だ。正式に直轄の警察犬として雇用しよう」 「やったワン!僕達いっぱちの警察犬なのら!」 寿司巻きを後にした一行は、警部に連れられて、その足で、中華料理の「鶏モツ」へ向かった。 「ここのチャーハンが美味いんだ。鶏のレバーと椎茸の入ったゴマ油香る絶品なんだ。最近はコロナが流行っていて、基礎疾患があると致死率が上がるなんて云われているだろう?だから肝臓に良いレバーと腎臓に良い椎茸を具材にしたここのチャーハンは週に一度は食べる事にしている」 「警部はタバコとお酒を止めないのですか?」 「わしは名探偵ホームズを尊敬している。だから彼を真似して生涯タバコを吸っていくつもりだ。ついでに、ここのチャーハンも続けて行くメリットもある」 「メリットですか」 「デメリットではない。プリっとしたレバーが美味しい絶品中華料理だからな」
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