わんわん探偵団 第二章

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「777と宮村よう子は柴右衛門が経典を運ぶ事を知っていました。そして、SNSでそれを盗み出す計画を模索していた。その777と宮村よう子がSNSで企んでいた犯罪を見ていた人間は多数居ます。僕もその1人です。 まず777は柴右衛門の右腕のタヌ五郎の尻尾に密かにタヌリンガルを装着して会話を盗み聞きし、柴右衛が経典を持って静岡に移動する事を知った。よう子が来それを盗んで欲しいと懇願したのです」 「じゃ、柴右衛門を殺害したのは777か?」 「SNSを見ていた人間は不特定多数いた、と言ったのです」 「どうやって、その中から犯人を炙り出す?」 「これを、使います」 ルディは釣り具を取り出した。 「この、撒き餌の籠に経典を仕掛けます」 「経典に釣られて犯人が現れるのを待つのか?」 「そうです。SNSに777のアカウントを真似して777.と云うアカウントを作りましたのです。そのアカウントを使って今夜、よう子に盗んだ経典を受け渡すと嘘の情報を流しました。後は、柴右衛門を殺害した犯人が現れるのを待つだけです」 「受け渡し場所は?」 「駿府公園です」
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