わんわん探偵団 第二章

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「事件か?まず概要から頼む!」 マックスが勇んで尋ねる。 タヌ五郎が事件概要を説明した。 「犯行が行われたのは17時頃、その時間、私は控え室を離れてトイレに行っていました。他の時間は、ずっと荷物から離れていないので犯行を行えるのは、その時間しかありません」 「犯行時刻にこの特設舞台に出入りした人物は?」 マックスがまず、定番の質問をする。 「警備員の私と、と料理人マジシャンの湯神デルさんだけです」 そこで、立ち聞きしていた、警備員が話しに加わった。 「デルさんでしたら、ちょうど17時にマジックに使う檻の蝶番が壊れたからドライバーを貸して欲しいと叫んで詰所に居た私を呼びました。檻に行ってみると、オレンジ色の服装のデルさんが待って居たのです」 「では、17時以降に特設舞台を出た人物は?」 マックスが他にも容疑者が居ないか尋ねる。 「出入口の防犯カメラに赤い服装の誰かが、特設舞台から出て行く後ろ姿が映っています。後ろ姿だから顔は分かりませんけど」
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