わんわん探偵団 第二章

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「板橋は、この部屋に椎名を呼んで、メッセージを送って、それを読んだ椎名が驚く所を想定してビックリ企画を企んでいた。(愛しているよ、結婚しよう)とメッセージをながして、な。 その驚く様子を記念に残そうと、部屋には、カメラが用意されていたのだが、椎名が窓から飛び降りる瞬間は撮影されておらず、板橋には新館の文字盤に00:00と表示された時刻にはアリバイがある。」 ルディが得意気に言った。 「彼女は00:00に殺害された様に見えますが、実際には、01:00に殺されたのです。そう、彼がこの時刻にアリバイがある時間にです。彼は電機の工事業者を装い、向かえの時計ビルの左から2本目の部屋の電気を消した」 「何時?どうやって?」 「数日前に、ワットの強い電球に2本目の部屋の電球を替え、イルミネーションのイベントで過剰な電圧により、電球が切れるのを想定していた。そして、予定通り電球が切れると、彼女を窓から突き落とした。そして、カメラを回したまま部屋を出ると、録画しながら部屋に戻る。そこで、窓から新館の時計の文字盤がうつる。ここで、実際には01:00なのに00:00だと映像を見ている人間は勘違いしてしまう」 こうしてアリバイを偽造したのです。
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