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瞑王アイドル育成計画の発動命令・1
その日の神蔵は忙しかった。
明日の神殿の祭事で執り行われる5人の姫君の奉納舞、
もう一度衣装とフォーメーションを確認しなくてはならない。
神蔵の仕事・・
天界のイベントプロデュース全般を取り仕切る立場にいた。
「神蔵様・・お迎えにきましたが・・」
重鎮会議の側近神官の声掛けに、神蔵は渋々立ち上がった。
神蔵は神殿の大広間で開催される、天界の重鎮会議に呼び出されていた。
そして極秘命令を告げられた。
ぶっちゃけミッション内容は下記の通り。
「瞑王(仮)候補をアイドルとして芸能界デビューさせ、
ヒット曲をとばすこと。
インスタ、ツイッター登録者数・フォロワー数300万以上取得すること。」
天界の重鎮たちは神蔵に仕事を丸投げして、満足そうに金粉を散らして消えて行った。
後に残るは、神殿の大広間に残った神蔵だけ・・・
なぜ・・なぜに・・・
神蔵は、一方的な業務命令に混乱をしていた。
その神蔵に声をかけた上位神官が言った。
「のんびりしている暇はないぞ。
ワンクール・3か月間で結果を出さねば・・・
瞑王は失脚する」
「えっ・・」
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