瞑王との面会・1

1/1
前へ
/57ページ
次へ

瞑王との面会・1

冥府はややうす暗いが、宮殿は木造建築で美しい。 湿り気を帯びた空気。 天界のように石やレンガではなく、木材なので全体に柔らかい印象を受ける。 色とりどりの南国の花が飾られ、染めた布がそこかしこに垂れ下がる、 アジアンテイストのエキゾチックな建物に見えた。 亜熱帯の植物が多く繁り、時折、蘭の芳香がたなびく。 長い廊下を歩く、神蔵の目を捉えたもの。 宮殿で働く子鬼の女の子だった。 皆かわいらしい。それにセクシーだ。 薄い絹をまとい、皆胸の谷間に目がいくように色々な形のタトゥーが入っている。 足首までのロングタイトスカートはスリットが入っていて、 ふとももまでチラチラ見えてしまう。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加