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だから僕は手をにぎるよ
そのぬくもりを感じたいから
だから僕は手をにぎるよ
言葉よりも伝わる何かがあるから
その大きな手は僕を導いた
人ごみの中、迷わないように
たどり着いた公園で
僕はその手を離して駆け回る
日が暮れる頃
帰りたくないという僕の手を
大きな手が握って明日また来ようねっていうんだ
僕はしかたなくその手を握り返し
小さくうなずく
また迷うことなく家に帰れるんだ
だから僕は手を握るよ
そのことを君たちに伝えたいから
だから僕は手を握るよ
大きくなった僕の手で小さな手を
手から手へと繋がる何か
小さな手が大きくなったら
それがわかるはずさ
だから僕は手を握るよ
気がつくと私はあなたを見ている
どんなときでも迷いはしない
あなたと出会った運命は
私の胸をざわつかせる
思いは募り言葉になる
伝えずにはいられない“好き”という一言を
何べんも書き直した手紙にそえて
震える手であなたに渡したそのとき
小さくうなずいて
同じ気持だよと言ってくれたよね
だから私は手をにぎるよ
そのぬくもりを感じたいから
だから私は手をにぎるよ
言葉よりも伝わる何かがあるから
手から手へと繋がる何か
どんなに不安なときにでも
安らいでいく不思議な力
だから私は手を握るよ
傷つき苦しみ悲しんで疲れ果てて
どんなときでも死神はそばにいる
なにくそと踏ん張っても
孤独な戦いに終わりは見えない
思いかなわず膝を折り
それでも前を向こうとする君に
誰かがそっと手を差し伸べてくれたなら
その手を迷わず握り返し顔を上げてみてごらん
小さくうなずいて
よくがんばったね 大丈夫だよ 力を貸してくれる
立ち上がるのは自分の足で
支えてくれる誰かの手をしっかり握って
そうすればまた笑顔になれる
がんばった君を誰かが見ている
手を差し伸べたその人も
きっとそうやって立ち上がったんだ
だから僕らは手を握るんだ
何かを手放せば
差し出す手になれる
何かを手放せば
握り返す手はそこにある
だから僕は手をにぎるよ
そのぬくもりを感じたいから
だから僕は手をにぎるよ
言葉よりも伝わる何かがあるから
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