彼氏くんと彼女ちゃんの話 7

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***** なぜ、クリスマスというものは! こう、年末にあるのでしょうか? せっかく幼馴染から恋人に昇格した彼と、初めてのクリスマスを楽しんでみたい、と思っているのに……! 今日も今日とて日曜日なのに、自分は登校している。 自分が所属する吹奏楽部では、クリスマスに公民館にて開催されるクリスマス公演の練習に忙しい。 この顧問の先生のコモンセンスはちょっとおかしくて、休日練習の際の厳しさは半端ない。 いい演奏が出来た時は、たしかに嬉しくもなるのだけれど……。 いかんいかん、このままでは、初めてのクリスマスがお正月になっても終わっていないのではなかろうか。 練習による疲労のしんどさが上乗せされて、もう思考がめちゃくちゃになっている。 日々がこんなにバテバテでなければ、彼と一緒に綺麗なイルミネーションでも観に行ってみたい。 今はせいぜい、二人一緒の帰り道で住宅街を抜ける際に『ちょっと頑張ってます』なご家庭のクリスマス飾りに目がいくくらいだ。 「もういっそ頭にリボンつけて、包装紙をドレスにして、私がクリスマスプレゼントでーす! とかやってやろうかなぁ……」 気がつけば、思ったままの言葉が口から飛び出していた。 顧問の先生とバッチリ目があってしまった。 ……あうぅ、ごめんなさい。
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