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優介の呟きに飛鳥も頷いた。妙観院はずっと起きていたという。それでもうつらうつらとすることはあっただろうが、気づかれることなく刺し殺すなんて可能だろうか。
「しかも妙なのはそれだけではございません。娘が死んでいることに気づいた私は、すぐに近くの家に駆け込み、多くの人が僧の行方を捜してくれました。しかし、どこにも姿はなく、さらには東へ向けて駕籠が通ったという話が出てくる始末。普段から駕籠なんて使う人もいない山間の村でございますのに。さらには」
「ま、まだあるんですか」
優介は十分に奇妙なのにと驚いていたが
「娘の死体から、肝が消えていたのでございます」
妙観院が語った内容は、さらにビックリさせられるものだった。
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