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今、目の前で白い羽をはやした男が俺の目の前で土下座をしていた。
…( ゚д゚)ゲシ
頭を踏んでみたwんー、そういえばここ何処だろ。一面真っ白で平衡感覚なくなりそうなんだけど。
「あ、あのー」
「んっ?」
「そろそろその足を退けてくれると嬉しいんだけどー」
「なんで?」
「エッ!?なんでって…とにかく話が進まないから退けてほしいなーなんて」
「チッ」
「舌打ちされたッ!?」
足をどけたら男は頭を上げて立ち上がった。ほーイケメンだなー…潰すか
「いやいやいや!まって潰さないで怖い!!」
あん?俺喋ってないんだけどなんで思ってることわかんの?
「それは僕が神だからね。すごいでしょー!」
そう言って後ろの羽をばっさばっさと羽ばたかせる自称神。
「いや、変人ってひどくない!?」
「五月蠅い黙れ変人」
「ハイッ…………」
そうそうそうしてればいいんだよ。で、金髪、青い目、真っ白い羽根…キンキラしてんなー思わず目潰ししたくなっちゃう。
「何この人怖い…」
「はぁ、いいや。それでここは何処、お前は誰」
「ここは神界だよ。それでさっきも言ったけど僕は神だよ!」
「紙?」
「神!!」
「はいはい、そうだねー神様だねーしょうがないよ、誰しも自分が万能で神のようだって思っちゃう時期があるもんねー」
「いや本物だから!だからそんな可哀想な子を見るような目で見ないで!?」
しょうがねぇなぁ、まったく我が儘なんだから。
「もうヤダこの人…」
「それで俺はなんでこの神界とやらにいるんだ?」
「あーそうだね」
自称神はニッコリ笑って言った。
「君は死にました」
…………へぇ
「いや、へぇ…で終わっちゃうの!?自分のことだからね?」
「わかってるっちゅーの。で、死因は?」
「圧死だねー偶々通りがかった女の子を庇ってトラックに撥ねられて壁と挟まってグシャリ!いやー実に痛々しかったね!」
あー、なんか思い出してきた。そういえばそんなこともあったなー
「もう他人事云々については突っ込まないよ…それでね、キミが死んじゃったのって僕のせいなんだよねー」
「なんで?ガキンチョを助けたのは俺の意志だし」
「それ以前にねーそもそもトラックがそこを通る運命じゃなかったんだよー」
「そーなん?」
「そーなんそーなん、ちょっと寝ぼけててねついうっかり運命の操作を間違えちゃったんだよね。だからさ、ゴメンネ?」
「絶☆許☆」
「あ、本当に本気で謝るからその拳を下ろしてくれないかギャアアアアアアーー!!!!」
<ーしばらくお待ちくださいー>
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛頭が割れるぅーーーーー!!!!」
「自業自得だよな?」
「ごべんなざいーーー」
「許さん☆」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーーーー!!!!」
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