中学生

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中学生

中学に入学して、部活動を決めるために、体育館に全員集められた。必ず何かに入らなくてはいけない。運動音痴の私は、文化部のどこかに… 「一緒に茶道部に入らない?私、少しやってて、中学でも続けたいから」 同じクラスになった歩美ちゃんが誘ってくれていた。特に他にやりたいものもなかったので、一緒に入ることにしていた。 なのに、今朝急に 「ごめん!ここの茶道部、裏千家なんだって。私がやってたのは宗偏流だから、混ざっちゃうの、よくないらしいから、やっぱり茶道部やめる」 「そんな…急に…」 今、体育館の中で、みんなが入りたい部活動の輪に集まり始めている。私は、とりあえず、姉がいる英会話部に入ることにしよ。英会話って何するんだろう?英語?まっ、いいか。 「え?沙菜、入るの?」 「うん。だって他に入りたいとこないし」 「何それ」 姉とそんな会話をしながら、ふっとその先を見た。 えーーーーーーーー! 義也??????? なんでーーーーーーー? 義也がそこにいる。英会話部の輪に混ざっている。 「あ!沙菜。ここに入るの?偶然だね」 「うん。ほんと」 びっくりしたぁ。義也とはクラスは違ったし、小学校を卒業してから全く会ってなかったし、当然話もしてないし、一緒の部活に入る相談なんて出来るはずもないし、私がここに来ることだって、さっき決めたんだし、義也が知るわけないし…… でも、正直、嬉しいな。一緒の部活なら、これからも沢山会って話ができる。友達として。それでいい。 この偶然にとても感謝!
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