とある少女の前夜噺。

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「あ、日記書こうと思ってたんだった。」 そいうと彼女は、牢の奥に移動した。そして、設置された簡易的な机に向かってペンを握った。 日記を書くことは、許されていた。 書く奴なんてほとんどいないが、一応それぞれに日記帳とペンを持たせていた。 彼女は、時折人差し指を顎に当て思いついては書く作業を繰り返した。 そして、書き終えると檻越しにこちらに渡してきた。 それ、読んでもいいよ。とそう言って薄い毛布を被って寝始めた。 明日処刑される奴とは思えなかった。
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