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すると、黒焔は悪い笑みを浮かべながら最後にこう言って眠るように気配を消した。
『忘れるな…お前はすでにその手は血で濡れてるんだよ…』
そう言われて、焔は自分の両手を目の前で開くように見せてからちらちらとそれが血塗れが映った。
その瞬間、何かに怯えるように「ひっ」と漏らしてから慌てて駆け出して自分の教室の階にある男子トイレに駆け込んで流しで手を洗い始めた。
(消えろきえろ)
きえろきえろきえろきえろきえろきえろきえろきえろきえろ
そう何度も心に訴えながら手を洗う。
何も汚れていないのに…。
何も……
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