淫紋をつけられたカタブツ勇者と可愛い女魔王

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 ギンギンに欲望を勃ち上がらせながらも、断固拒否する勇者に、気を取り直した副官は悪い笑いを漏らした。 「フフフ……。それでは、どんなやり方ならいいのか見せてもらいましょうか」  シュルシュルと触手が解かれて、ダナートもリィアンもベッドの上に放り出された。 「あ? なんだ?」 「え?」  急に体の自由が戻ってきて驚くダナートと、キョトンとするリィアン。 「あとは若い二人に任せて、私は退散しましょう」  副官はそう言うと、本当にその部屋を立ち去った。  二人の淫紋にたっぷり魔力を注ぎ込んでから。 (どうせ、この部屋の様子は隣からでも見られますからね。あの潔癖な勇者がどう堕ちるのか、愉しみです。フフフ……)  巨大な触手は笑いに身を震わせた。  副官が去ったあと、喘ぎながら、お互いを見つめ合う二人が残された。 「ああっ、体が熱い……、んんっ、助けて……、苦しい……」  淫紋に発情させられて、リィアンは体をくねらせる。いつもこの熱を発散させてくれた触手がない。  官能の熱が体の中に蓄積していき、出口のない熱に侵され、たまらず、彼女はねだるようにダナートを見上げた。
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