18人が本棚に入れています
本棚に追加
「レディース・アンド・ジェントルマン!
ようこそ、いらっしゃいました!
今宵は、ハチャメチャな私たちが繰り広げるドタバタ劇に、どんなドラマが生まれるのでしょうか。
私たちの世界へ、最後までどっぷりと浸かっていってください。
では、まずここで、注意事項があります。
携帯電話やスマートフォンなど、音の出るものはマナーモードにしなくても構いません。飲食もおしゃべりも自由になさってくださいませ。
笑いたい時に笑い、突っ込みたい時に思い切り突っ込んでください。
そして、自由な姿勢でご覧いただけますよう、どうぞおくつろぎくださいませ。
さて、今回は「おもちゃ」がテーマです。見ての通り、私は耳の長い白うさぎのぬいぐるみです。
ここは、おもちゃたちが住む部屋。みんなが寝静まった頃、私たちはおもちゃの箱の中から飛び出して、あれやこれやと自由に動き回るのです。
皆さんもぜひ、自分がおもちゃになったつもりでご覧いただければと思います。
それでは、お待たせいたしました。
これより私たちのドタバタ劇をとくとご覧ください。お送りしたのは私、ラビリ――」
「――これは一体、どういうことだ!!」
(――――!! んもう、いいところだったのにぃ! ちょ、ちょっと! 奥で何騒いでるのよ。お客さんに聞こえちゃうでしょ)
(打ち合わせと違ってるみたいで、主役が脚本家に問い詰めているであります)
(もう! 舞台始まっちゃうのよ。何とかしてよ)
(彼は怒るとなかなか怒りが収まらないですだ。とにかく怒りを静めるようやってみるだに)
(急いで! 頼むわよ!)
「し、失礼いたしました! それではこれより、私たちの公演『イッツ・ショータイム!?』どうぞごゆるりとお楽しみください!」
最初のコメントを投稿しよう!