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コロナに過敏になりすぎ?
花村茉莉子23歳。
藤村 庵23歳。
コロナで変わって行く目の前の世界。
変わって行く恋愛のカタチ。
【茉莉子side】
「茉莉子、来週、東京行くんやろ?」
スマホで男とやりとりしながら、こっちの顔も見ずにスマホの画面ばかり見ながら聞いてきたのは幼馴染の横山夏菜子、地元の農協で働くちょいヤン女。
「うーん…悩み中」
「なんで?庵に会いたくないん?」
「なわけないじゃん」
「そろそろもう半年会ってないんやろ?」
「うん」
「アイツ見た目はイケてるから浮気してるんやない?油断は禁物」
「まあね、俳優の端くれやけどね。それに今、東京、コロナ怖いしさ。行ったら庵、絶対迫って来るしさ、怖いよ」
「そっか。一昨日は4000人オーバーやったもんね、東京の新規感染者。うったち田舎者からしたら、一体どんだけ人おるん?って感じ」
「こんな時、東京行くのってコロナになりに行くようなもんじゃん」
「うん」
相変わらず人の顔を見ることなくズルズルとラーメンをすすりながらスマホをいじって気のない返事をする女。
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