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子ども達が真っ先に「この子がイイ!」と希望したもの、そんな事情があるのでボランティア団体の皆さんもちゃんと飼ってくれるのか不安だったよう。 なので、まずは一か月間のトライアル(お試し)期間を提案されたのだった。 実はもう数日後に期日が迫っており、期間満了を予期していたらしい白太(しろた)。 ママキャン参加も今日で最後だと思い込んでいたようだ。 (これからも…あまり無理のないようににゃ) ホットケーキを焼いている時に呟いたそのセリフは、別れを予期してのことだったようだが…。 我が家では最初から白太(しろた)返却の選択肢は無かった。 「『不愛想』?『つまらない』?猫って気ままで、そういうものじゃない?」 私の声に幹也(みきや)も子ども達も「そうだそうだ!」と頷いてくれた。 強面はしゃーない。 ...... いつだって 美味しい食べ物とお酒とコーヒーと 白太(しろた)がいての 『ママキャン』なのよ♪
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