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「さてと」
私はすぐ近くに設置したテントに近づくと、そっと中を覗いた。
日中遊びまわっていた息子の誠が、今はぐっすりと眠っている。
午後から私の両親がここまで遊びにきていたので、ずっと一緒に遊んでもらってだいぶ疲れたらしい。
夕飯を食べながらウトウトしているなと思っていたら、いつの間にか寝袋に潜り込んで爆睡したようだ。
「誠もいつもより早く寝たことだし、都合が良いわ♪」
「早く色々食べましょうにゃ!大人の時間はこれからですにゃ」
白太はすっかり参加者目線だ。
あんた、ママじゃないしオスだけどね。
私は彼の頭を一撫ですると、昼間ウキウキ気分で買い出しした食材を満足げに眺めて深く頷いた。
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