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ママキャンメニューその4
【ホットケーキ】
どんだけ食べるんだと突っ込みが入りそうだが、もう一つのスキレットでホットケーキも焼いちゃう。
「どんだけ食べるんですかにゃ？」
ほら入った。
「いいでしょ別に。子どもが小さくて仕事もしてると、普段ゆっくりごはん食べられなくて常に空腹なの」
「毎日家にいるんじゃ…」
「在宅ワーカーなんです！」
「はぁ。ママは大変ですにゃ。幼い頃に亡くなった僕のママもそうだったんでしょうかね」
「…多分」
ごめん、あんたの母猫について何も知らないもので。
「ま、母は偉大ってことです。だから母は尊敬されるんですにゃ」
「いや、そんなことないよ」
私は膨れ上がるホットケーキを眺めながら言う。
「育児放棄とか珍しくないし、うちは育児はしてるけど完璧とは程遠いし」
実際に、料理は簡単なものオンリー、部屋はぐちゃぐちゃ、衣服は余分が無くて洗濯は自転車操業と、色々と間に合ってない。
「あ、メープルシロップあったかなぁ。あとバターと…あ！なんか焦げたかも！？」
「はは。ママさんは落ち着いていられませんにゃあ」
「うっさい」
「母は忙しいってことですかにゃ。これからも…あまり無理のないようににゃ」
バタバタしている私のすぐ足元で白太がボソッと呟いたので、私はまた彼の頭を撫でてやった。
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