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新しい友達…?
あの後私は紗織と別れて、下駄箱で待っていた。誰を?それはーーー
「あ、いたいた。久しぶりだね。花奏ちゃん」
「律兄さん…。」
神楽律。父方の私の従兄妹。同学年だけど産まれたのが私の方が遅いから兄さん。そして、顔面偏差値が高い。異様に高い。神楽家はみんな高い。何でだろ。
「何で呼んだの?私は目立ちたくないんだけど…」
「え?だって可愛い僕の妹がいるんだよ?会って当たり前でしょ?」
なぜそんな当たり前のように…。何と言おうと、兄さんはシスコン?なのだ。もう1度言おう。シスコンなのだ。実の兄よりも。
「………。んで、何でわかったの?私だって」
そう。これが1番気になっているのだ。何でわかった!?
「えぇ?だって妹がわからない兄っている?」
あ、話通じない人だ。
「とりあえず!私は目立ちたくないの!学年1位が関わらないでよ〜」
そういうことだ。律兄さんは学年1位なのだ。この普通の生活にはちょっときつい存在なのだ。
「え〜?」
なぜそんな悩む!私の新居の隣に住んでるじゃないか!
そうだ。こいつが近くにいるから一人暮らしの許可が降りたのだ。
「あ、じゃあ!僕が花奏ちゃんに勉強教えてるってことにするのは?家もちょうど隣だし、幼なじみっていうことで!どう!?」
そんな自信満々にすなっ!もういいわ。それでいこう…。
「うん。いいよ…。それで行こう…。」
「やったー!これでおじさんに怒られないですむ。これからよろしくね!」
「うん。よろしくね。」
お父さん?まあいいか。
by作者
あれ?花奏ちゃんキャラ変わった?
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