29人が本棚に入れています
本棚に追加
この、「コムロックフェス」の感染死亡者続出は、世間の批判の格好の的となった。
「小室の主張を信じた支持者の面々は、『新型おたふく風邪』に感染して死んだ!
言わば小室は、間接的に殺人をおかしているようなモノではないか!」
この世間の批判に対し、小室は「当人が納得しているのなら、それでいいだろ!」と、逆ギレで反論をした。
こうなると、怒りの連鎖が止まらない。
専門家は、これまで「専門家は無能!」と罵倒された怒りから、小室に苛烈な責任を求め、引くに引けなくなった小室も
「専門家は、論文でしか物事を考えられない!
世の中を救えるのは、我々素人だ!」
と、怒りを持って自身の正統性を主張した。
しかし、ここでさらなる悲劇が小室を襲う。
自分の支持者を増やしたいが為、これまで「ノーマスク、ノーワクチン」の集会を行っていた事から、ついに小室も「新型おたふく風邪」に感染したのだ。
「ただのおたふく風邪だ! 寝ていれば治る!」
小室は強がるが、自身の思いと反して小室の症状はどんどんと悪化していった。
やむなく、小室は病院に行き、治療をして欲しい旨を告げるのだが、診察にあたった医者は冷淡な口調で小室に言い放った。
「私の家族は、皆、アナタの無責任な主張を信じて『ノーマスク、ノーワクチン』を貫き、その結果『新型おたふく風邪』によって亡くなった。
アナタも、自分の主張が正しいと思うのなら、私のような医療の専門家に頼らず、素人に診療をしてもらえばよかろう」
「お前みたいなバカに、誰が診療を頼むか!」
小室が医者にキレ、病院を出ていったのは必然の流れであった。
最初のコメントを投稿しよう!