無敵にステキな魔女っ子誕生!?

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まさか寝落ちするだなんて。 ぼんやりと開けた視界に映ったのはドアップで優しく微笑んでいる女性の顔。 だれ!?ぇっ、ぁ。マオお姉ちゃんだ…… 「ふふ。シャルルちゃんおはよう」 「ぉはよぅ……?」 「フフフ。気持ち良さそうに寝てたね」 「んぅ……」 まだ覚醒しきってないのに頭をなでられてしまってはまたすぐ寝てしまいそうだ。 「……みてたの?」 「ふふふっ」 「んぅ。まおおねぇちゃんの、えっち」 「ふぐっ!?」 マオお姉ちゃんがずっとにこにこご機嫌でなんだか恥ずかしくなったから仕返し。 まぁ、可愛い女の子になったら言ってみたい台詞の1つだったもんで。 色気も何もないつるペタだけどな。 「ごめんなさいごめんなさい。寝顔覗き見なんてもうしません」 「えへへ。マオお姉ちゃん〜」 効果は抜群?ちょっと土下座でもしそうな様子だったのでぎゅーって抱きついてみた。 いいよ、マオお姉ちゃんなら。そんな減るものじゃないし? 寝てても起きても可愛がってくれるのならそれでいいの。 「許してくれるの?」 「んとね、どーだった?」 「──チューしたいのを我慢するのに必死でした」 「ん。えらいえらい」 ちっちゃい手でなでてみた。さすが、サラサラですね。 「シャルルちゃん!」 「えへへ。マオお姉ちゃん、大好きだよ」 「ありがとー!私もだよ!」 ぎゅー、ぎゅーっ。 最高のお目覚めとなりそうです。 と、至福の時間を堪能したかったのだけれど、くーっと鳴くのは腹の虫。 そういえばこの体になってから何も食べていなかったかも。 ていうか今何時なんだろ? 「えーっ。マオお姉ちゃん全部払っちゃったの?」 「う、うん。別に驚くほど高いわけでもなかったし」 「そーゆー問題じゃないの。めっ!」 「あぅっ」 見た目はロリだけど頭はそれなりにしっかりしてるからね。たぶん。 マオお姉ちゃんもすごく可愛いところがある人なので自分から言ってみるのもいいかなと。 ダメなの!じゃなくて、めっ!ロリっ娘だけが使える技よ。 「もぉ。分かりました。ちゃんとお返しします」 「──からだで!?」 「ぷぇ。働いてお返しするの」 「う、うん。色々と本当にごめんなさい」 だからつるペタなんですよって。言う相手が逆。 まぁ、マオお姉ちゃんが望むならチューくらいしてもいいよ? 「本当に?」 「ん」 「っ!?」 言葉よりも実演。ほっぺにちゅっ。 き、汚くなんてないよね?。わたし、いま、すっごく美少女。貴重。 「ね?それじゃぁマオお姉ちゃん、ご飯食べよ?お腹が空いたの」 「──ぁ。ごめん、もう少しだけ時間ください」 「わかったの」 くーっとまた腹の虫。 お腹空いたなぁ。やっぱりお肉がっつりなのかな、食べられる自信ないんだけど。 甘いものが食べたいなぁ。 「ふぅーっ。最高のご褒美でした」 「ふぇ?これだけで?」 「分かってないなぁシャルルちゃんは」 自分の可愛さをって。それを言うならマオお姉ちゃんも美人が台無しですよ? まぁ、ともかくね。お姉ちゃんへのお返しが何もできない今はそれで許してね? だってマオお姉ちゃんが大好きだもん。
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